大阪南部エリア

South Osaka area

大阪南部エリア

頭と心をときほぐす時間を探しに南へ
心願成就の護摩祈祷、自分と向き合う絵写経、薬膳ランチ。
大阪で心の栄養補給って多分こういう事なのだ。

頭と心をときほぐす時間を探しに南へ
心願成就の護摩祈祷、
自分と向き合う絵写経、
薬膳ランチ。
大阪で心の栄養補給って
多分こういう事なのだ。

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003 Story

「心と体を整える」
という言葉をよく聞くけれど、
結局なあに?具体的にどうすれば良いの?

We often hear the phrase “mind-body alignment.”
But what is it all about? What exactly should we do?

行きつけのお店でランチをしたり、
思いきり買い物をしたり、
夜な夜な気になっていた漫画を
読み漁ってみたり。

You can have lunch at your favorite restaurant, shop to your heart’s content,
or spend the night reading the manga you’ve been meaning to.

でもきっとそうじゃない。
心と体を本当の意味で整えてくれるのは、
もっともっと奥深くに浸透する
栄養剤を入れてもらったとき。

But surely not.
The real conditioning of the mind and body comes when we are given a nourishing
agent that penetrates much deeper.

少し疲れた自分に、
じっくり羽休めの時間を。
多分、ずっとこんな旅がしてみたかった。

I’m a little tired,
and I need to take some time to rest my wings.
Perhaps, I have always wanted to travel like this.

Go around the spot

頭と心をときほぐす時間を探しに南へ

Tour the southern part of Osaka and relax
your mind and body.

日本三不動のひとつ
「お不動さま」が見守るおごそかな境内で、
心の中に静かな時間を

瀧谷不動尊

Takidani fudouson

祷の道場として平安時代からそこに在り続ける「瀧谷不動尊」は、日本三不動のひとつであり、人々の幸せを祈るため開かれた祈りの場だ。豊かな四季を彩る花や木々に見守られた境内は、なんとも言えないおごそかな空気に包まれている。
この、ピンと体に一本線が通るような独特な感覚は、「お不動さま」の力だろうか。右手に剣、左手には縄を持ち、顔は怒りをたたえたようなこわい形相をした、不動明王こと「お不動さま」。この忿怒相は、仏教の教えに背く人を導くためらしい。境内のあちらこちらにいらっしゃり、幾度となく目があう。その度に、背筋がしゃっきりと伸びる。広い境内をゆっくりと上へと登っていくと、西国三十三所の御本尊を祀る「西国三十三所堂」や「多宝塔」、多種多様の役割を持った建築物が、それぞれの違う形でそこに在り、寄り添い、役割をまっとうしながらこの瀧谷不動尊を形成していることがわかる。自分の心と静かに向き合いたくなったら、また訪れたい。

瀧谷不動尊

所在地
〒584-0058 大阪府富田林市彼方1762

電話番号
0721-34-0028

定休日
なし

https://takidanifudouson.or.jp/

平安時代から続く
賑やかな密教の秘法「護摩祈祷」。
自分の未来へ想いを馳せて

犬鳴山 七宝瀧寺

Inunakisan Shipporyuji

鳴山にある寺院「七宝瀧寺」。ここには、心身を清めるため季節を問わず冷水に打たれ続ける滝行を行う修行者や、自身の願い成就を祈る「護摩祈祷(ごまきとう)」のため、今も昔も多くの人が集う。
今回わたしが訪れたのは、この護摩祈祷を受けるためだ。受付には家内安全、厄除開運、当病平癒、良縁成就……と、お願いできる項目は実に豊富に掲げられている。あまりのレパートリーの多さに驚き「本当にこの全部の中から選んで大丈夫なんですか?」と尋ねると「大丈夫ですよ」と返ってくる。
さらには、「(願い事は)ひとつでも、ふたつでもOKなんですよ」とのこと。その懐の深さに緊張していた肩の力がふと抜ける。
私が選んだのは商売繁盛。願い事を選ぶと、火の中に供物を投げ入れられ、護摩祈祷が始まる。賑やかな掛け声と燃え上がる炎。想像していた厳かな雰囲気とは打って変わって、まるでお祭りのよう。この場にいるだけですっかり楽しい気分になってしまった。

犬鳴山 七宝瀧寺

所在地
〒598-0023 大阪府泉佐野市大木8

電話番号
本堂 072-459-7101/白雲閣 072-459-7219

定休日
なし

https://inunakisan.jp/

「自分に優しくする」って
こういうことなのだ。
薬膳ランチでじんわり体に栄養を

Cafe TENTO

Cafe TENTO

「薬膳」って聞くとなんだかちょっと難しくて、苦そうで、美味しくないけれど健康のため我慢して食べないといけないもののような、そんな気がしていた。これを読んで「確かにね〜」と思った人に足を運んでほしいのが「Cafe TENTO」。
ゆったりとした明るい和室のど真ん中に大きなシャンデリアが天井から下がり、その下には優しい色合いの椅子や机がゆったりと互いに距離を取りながら並ぶ。この古民家は、かつて薬膳に救われた元オーナーさんが、もっと広くみんなに薬膳の良さを知ってもらいたい、という想いで作った場所。想いに共感した現在のオーナーさんが継いで3年が経つ。

運ばれてきた薬膳プレートには、少しずついろんな料理が集まって、楽しそうに木のお皿の上で仲良く笑っている。酵素玄米はもちもち、野菜はしっとり優しい味、スープは食べれば食べるほどお腹が温まってくるまあるい味。食べ終わる頃には心も一緒にまあるくなる。食後にはユニークな珈琲やスイーツも、ぜひお試しあれ。

Cafe TENTO

所在地
〒594-1136 大阪府和泉市仏並町805

電話番号
0725-92-1655

定休日
水曜日

https://cafe-tento.business.site/

時間を忘れマイワールドに没頭する。
子供心に戻りたくなったなら
この場所へ

伯舟庵

Hakushu-an

写経と聞いてもピンとくる人はきっと少ない。というのも、これは写経と写仏を1枚を1枚にしたもので、浅井さんの仏画製作所が開発したものだ。「父と母が書いた古典仏画を世界に広めたい」と話す彼の、山間に潜むアトリエ兼ギャラリーには、所狭しと仏画が並ぶ。そんな絵に見守られながら、好きな仏画の下絵を選び、ゆっくりと筆ペンを入れていく。私の選んだ弁財天様(芸事を司る神様)の絵には般若心経の最後の一節のみが添えられている。不思議に思い聞くと、なんとこの一節で般若心経の全文を唱えたことになるらしい。なんと。仏様の大らかさが窺える。
ひたすら線をなぞっていると、うるさい頭の中が徐々に静かになってくる。段々と自分の世界へと没入していくのだ。この感覚は、まるで夢中でお絵描きを楽しんでいた子供時代のよう。懐の広い仏様にカラフルな色をのせ、2時間ほどで私だけの絵写経が完成。達成感とともに、気づけば心がすっきり軽やか。なんだか瞑想でも終えた後のような気持ちになった。

伯舟庵

所在地
〒594-1136 大阪府和泉市仏並町1329

電話番号
0725-90-7728

定休日
不定休

https://hakushu-an-japan.com/

江戸時代から守られてきた自治集落。
時代の重なりを肌で感じる町散歩

寺内町

Jinaimachi

も見事な江戸時代からの街並みがずらりと残る寺内町は、永禄3年に生まれた浄土真宗の宗教自治都市。江戸から昭和の始めに建てられた建築が立ち並び、少しずつデザインが異なる。家によって表情の違う鬼瓦。白壁や板の塀。風や採光のために二階部分に設けられた虫籠窓(むしこまど)。目をこらすと家屋それぞれの個性に気づかされ、街歩きがより一層楽しくなる。
「ここの道、真っ直ぐではなく少し曲がっているでしょう?当時敵が遠方を見通せないようにして町を守ったんですよ」と地元の方が教えてくれた。雑貨やパン屋さん、カフェなどの店舗も目立つ中、実際に先祖代々家を守りながら暮らしている人も多く残る。大切に受け継がれてきたものを次の世代へ。物や形が残っていることで、いつでも私達はその時代に触れることができる。自分達の代で途絶えさせてはいけないという強い想いと決意を感じた。

観光交流施設きらめきファクトリー

所在地
〒584-0093 大阪府富田林市本町19-8-8

電話番号
0721-24-5500

定休日
12/29〜1/3を除き、年中無休

営業時間
10:00〜21:00

http://tonkira.jp/

心地良いおもてなしと
大正時代から受け継がれてきた
有形登録文化財で過ごすひと時

あまみ温泉 南天苑

Amami onsen Nantenen

宿についたのは夜も深くなった頃で真っ暗な道の先にぽっと柔らかな光とともに浮き上がったシルエットはまるで某映画に出てくる湯屋のようで、心が踊った。
ここ南天苑は大正時代に建造され、国の有形登録文化財として指定されている。当時の匂いが残る館内と、うっとり見惚れてしまう立派な日本庭園。伝統文化の息遣いを感じるお部屋でいただくのは、女将の心遣いが詰まった鮮やかな料理。思わず「美味しい!」と何度も声が出てしまった食前のビワ酒は、女将自らが漬けたビワシロップを使ったもの。「料理は月替わりなのでその時々の、旬のものを。大阪は流通がしっかりしてるから、山のものも、海のものもいいものが手に入るの」と笑う女将の可愛らしい笑顔により一層料理が美味しく感じられる。日本人本来のおもてなしに、触れられる貴重な場所だ。

あまみ温泉 南天苑

所在地
〒586-0062 大阪府河内長野市天見158

電話番号
0721-68-8081

定休日
なし

http://www.e-oyu.com/

本当に心休まる場所って、
いくつあるだろう?
「美味しい!」と
居心地の良さのマリアージュ

百日草 カフェとごはん

Hyakunichisou

ゆるむ場所、みたいなものを、旅をしていると無意識に探してしまう。旅はもちろん楽しいけれど刺激が多い分、すり減ることもある。そういう意味で、この「百日草 カフェとごはん」はエネルギーのチャージポイントのようなカフェ。明るい店内には、古いものや作家ものを中心として、心地良くしつらえられている。本当に安心できるものを提供したい、という想いは料理にきちんと現れている。たとえば使用する野菜は自然に寄り沿ったものを、調味料はできるだけ手作りのものを、というように。ここでは食べる人の気持ちをほぐしてくれる一皿と、出会うことができるのだ。
天井はカフェにしては珍しくすこんと高く「昔はガラス屋の倉庫だったの」と聞いて納得。「カフェを始める以前から、ここはもともと人の集う場所だったみたい。ご縁を感じます」と話すオーナーの言葉通り、「はじめまして」でも不思議な落ち着き具合がある。
“良い気の集まる場所”を形にしたらきっとこんな感じなのだろう。すっかりファンになってしまった。

百日草 カフェとごはん

所在地
〒598-0037 大阪府泉佐野市羽倉崎上町3-1-47

電話番号
050-1514-7635

定休日
月曜日、火曜日

https://instagram.com/hyakunichisou_/

The Journey continues

体も心もゆるうりリラックス、
いい感じ

Text, Model

古性のち(こしょう・のち)

BRIGHTLOGG,INC. 取締役
写真家・コラムニスト

1989年横浜生まれ。2016年から世界30カ国を旅し日本に帰国後、2021年より岡山県玉野市と東京の二拠点生活をスタート。現在約20万人のファンを抱える自身のSNSでは写真と言葉を組み合わせた作品の発表をはじめ、暮らしに関するコラムやエッセイを展開中。若い女性を中心に人気を集める。共著「 Instagramあたらしい商品写真のレシピ 」、2022年単著「雨夜の星をさがして 美しい日本の四季とことばの辞典」を発売。

PhotoShoichi Fukumori

EditYuria Koizumi

ProduceBRIGHTLOGG,INC.

  • ※撮影時のみマスクを外しています。
  • ※2023年1月現在の情報です。お出かけの際は最新の情報を各施設・店舗等にご確認ください。
  • ※写真・イラスト・地図は全てイメージです。新型コロナウイルスの感染状況や、天候・自然条件等により、記事・写真のような景色が見られない場合がございます。

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